3月31日付けで、いよいよ名鉄の600V線区である、岐阜市内線(岐阜駅前停留所〜忠節駅間3.7km)・揖斐線(忠節駅〜黒野駅間12.7km)・美濃町線(徹明町停留所〜関駅間18.8km)・田神線(田神駅〜競輪場前停留所間1.4km)が廃止されてしまいました。 数々の豊かな沿線風景に恵まれた同線区は、明治42(1909)年に美濃電気軌道が岐阜駅前〜徹明町〜今小町停留所(廃線区間)1.4kmを複線で開業させたのが始まりです。 以後、長良軽便鉄道や岐北軽便鉄道、そして名古屋鉄道と合併しながら岐阜市周辺に線路網を広げていきました。 最も路線網が充実していた頃には70kmを超える線路が敷かれていました。 しかし、モータリゼーションの発達から順次廃線されていく運命に。
600V線区廃止につながった理由としては、路面電車が運行されている他都市に比べて、行政や県警からの協力があまり得られなかったことが挙げられるでしょう。 停留所が道路に緑色の塗装を施してあるだけで、乗降の際に大変な危険を伴うこと。 自動車等の軌道敷内通行が認められており、自動車等の交通渋滞や右折待ちに電車が巻き込まれること。などなど・・・。 道路の幅員が狭いこともあり、なかなか路面電車が優遇されないままに利用客の減少が続き、ついに廃止となってしまった格好です。 世界的に公共交通を中心とした街づくりが見直されている中で、この600V線区の廃止は岐阜市周辺の将来を考える上で、大きな痛手となるのではないでしょうか・・・。
なお、800形や780形などの車齢の若い車両を中心に、福井鉄道や豊橋鉄道などへの譲渡が検討されています。 また、路面電車復活のために動き始めている市民団体もあり、近い将来もしかしたら・・・という事も考えられます。