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 2000系『ミュースカイ』
     全車特別車編成   4両編成*12本=48両

2000系新鵜沼駅撮影 空港線開業記念式典

 製造目的・概要

 2005年2月17日に開港する中部国際空港へのアクセス鉄道として、同年1月29日に空港線(常滑〜中部国際空港駅間)が開業した。
 これに合わせて空港アクセス専用特急として、名鉄名古屋〜中部国際空港駅間を30分以内で結ぶことを目的に製造されたものである。
 また、名鉄としては初となる2000番代を系列名とした。

 この2000系、また2200系の製造により、8800系「パノラマDX」が廃車となった。
 また空港線の開業に合わせて、名鉄では同日に全線でダイヤ改正が行われた。詳しくはNews006.へ。

 なお旺盛な空港需要に応えるために、2006年度に従来の3両編成に"M1車2150形"が挿入され4両編成に、また4両編成*2本が増備され、2000系は4両編成*12本=48両の陣容となりました。


 主な運転区間/編成両数

・名鉄岐阜〜中部国際空港駅間『快速特急』/3両編成、又は3両+3両の6両編成
・新鵜沼〜中部国際空港駅間『快速特急』/3両編成、又は3両+3両の6両編成


 主要諸元

最高速度 : 120km/h(130km/h運転対応)
加速度 : 2.3km/h/s(130km/h運転時は2.5km/h/s)
減速度 : 3.5km/h/s(常用)、4.5km/h/s(非常)
制御装置 : VVVFデュアルモード2レベルインバータ制御
ブレーキ方式 : 電空演算回生ブレーキ(純電気ブレーキ方式)
: MBSA電気指令式T車遅れ込め制御付き回生ブレーキ
車体構成 : 軽量構造とした鋼製構体


 外装

 名鉄では初となる白色や青色を基調としたことから、空港から連想できる空や海に似たさわやかな外観となった。
 他編成と連結したさいに貫通路を確保することから、展望席ではなく貫通構造となった。
 先頭部分は運転席、貫通路、助士席と分かれており、貫通路は8mm厚のポリカーボネート樹脂で覆われている。なお貫通路は半自動ほろを採用し、曲線部のホーム内でも連結作業が可能になった。
 また、ポリカーボネート樹脂や車体側面には、中部国際空港の愛称である『centrair』のロゴが、2両目の名鉄岐阜方の車体側面には、上の中央の写真にあるように『Series2000』のゴールドエンブレムが、それぞれ張り付けられている。
 種別・行先表示機には反射型LCDが使われており、LEDより細かい表示が可能になっている。

2000系同士の連結面 2000系側面のゴールドエンブレム 2000系側面行先表示装置


 内装

 内装も白色と青色を基調にまとめられており、すっきりとした印象である。

 車内には大型荷物置場や、客室仕切り上部には22インチ大型LCDモニタが設置されている。
 LCDモニタには停車駅案内や現在地表示、文字情報、空港情報などのほか、運転席に設けたCCDカメラによるリアルタイムの前方走行風景が映し出される。カーテンは車体傾斜装置があることから、従来のプリーツカーテンではなく、巻き上げロールのフリーストップ式カーテンとしている。デッキには『Series2000』のエンブレムが貼り付けられている。
 座席は背面折りたたみ式テーブル付の電動回転式腰掛で、バケットタイプのリクライニング連動の座面チルト機構が採用されている。
 2+2列配置で、シートピッチは1000mm、出入台側は1列+大型荷物置場の配置となっている。
 暖房機器は座席に吊り下げられる形で設置されている。
 モ2050形の名鉄岐阜側には、ベビーベッド付の車いす対応洋式便所、男子便所および洗面所が設けられている。またこの車両の名鉄岐阜側の1人用腰掛は車いす固定用のベルトを備えている。

 運転席は1600系に準じており、右手操作型ワンハンドルマスコン、TICSモニタ、速度計、圧力計、ノッチ表示灯などが設置されている。
 また貫通ほろが設置されていることから運転士の右側の視界が不良なので、右側方カメラが設置されている。このカメラの映像は運転席上部に設置されているモニタに表示される。また車内LCDモニタ用の前方映像用カメラも取り付けられている。
 車内放送では外国語放送対応の自動放送装置を備えており、デッキ部では扉案内放送が流れる。また空港到着時には車内にBGMが流れ、旅の雰囲気を盛り上げている。
 発車予告ベルは300系と同じもので、ドアスイッチは従来のものとは異なっている。電鈴も従来の「チンチン」ではなく、ブザーとなり「プップッ」と鳴るようになった。

2000系車内 2000系車内のゴールドエンブレム 2000系運転席 2000系車内案内表示機
2000系車内荷物置場 2000系車いす対応座席 2000系洗面所 2000系男子便所
2000系車いす対応洋式便所 2000系車いす対応洋式便所内に設置されているベビーベッド


 特記事項

 名鉄名古屋〜中部国際空港駅間を28分台で結ぶために、1600系の1601編成に試験的に搭載されていた『空気ばね限定車体傾斜装置』が全車に搭載されている。これは曲線通過時に空気ばねを給排気することで車体を最大2度傾斜させ、曲線の通過速度を10km/h〜15km/h向上させるシステムである。ちなみにこのシステムは『限定振り子方式』と呼ばれている。
 これとあわせて常滑線の軌道・カーブ改良による速度制限の緩和も行われた。(なお車体傾斜装置が使用されるのは、神宮前〜中部国際空港駅間のみである)
 貫通ほろは曲線部ホームでの連結作業も容易にするために『半自動ほろ連結装置』が搭載されている。
 ちなみに、『自動ほろ連結装置』を搭載していた1600系では、先頭車輪の位置関係から走行に支障をきたす可能性があり、貫通ほろは営業運転では使用されなかった。(現在では乗務員用の通路としてほろが連結されている場合がある)
 2000系では先頭車輪をより先頭部分へ近づけることでこの問題を解決している。


 乗車インプレッション

 内装や外装など、従来の名鉄のイメージとはかなり違う車両である。インパクトもあるし、速かった。
 座面チルト機構が設けられているので、従来のリクライニングシートに比べ座り心地が良くなっている。ただ、若干肉厚が薄く、固めの座席となっている。
 神宮前〜中部国際空港駅間では車体を傾斜させて走るので、乗り物酔いしやすい人には少々辛いかもしれない。また普段乗り物酔いしない人でも、ずっと下を向いているのは避けた方がいいかもしれない。走行中の移動の際には足元が若干ふらつくことがあるので注意したい。


 編成表

←豊橋 ク2000(Tc) - モ2050(M) - モ2150(M1) - モ2100(Mc) 名鉄岐阜→
2001 - 2051 - 2151 - 2101 1次車(2004 日本車輌)
2002 - 2052 - 2152 - 2102 1次車(2004 日本車輌)
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2003 - 2053 - 2153 - 2103 2次車(2004 日本車輌)
2004 - 2054 - 2154 - 2104 2次車(2004 日本車輌)
2005 - 2055 - 2155 - 2105 2次車(2004 日本車輌)
2006 - 2056 - 2156 - 2106 2次車(2004 日本車輌)
2007 - 2057 - 2157 - 2107 2次車(2004 日本車輌)
2008 - 2058 - 2158 - 2108 2次車(2004 日本車輌)
2009 - 2059 - 2159 - 2109 2次車(2004 日本車輌)
2010 - 2060 - 2160 - 2110 2次車(2004 日本車輌)
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2011 - 2061 - 2161 - 2111 3次車(2006 日本車輌)
2012 - 2062 - 2162 - 2112 3次車(2006 日本車輌)

※なお、モ2150形2151〜2160は3次車であり、2001〜2010編成には4両編成化のための改造が行われている。