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 1600系
     全車特別車編成   3両編成*4本=12両

1600系犬山検査場撮影 1600系佐屋駅撮影

 製造目的・概要

 従来では有料の座席指定特急を、7000系「パノラマカー」、8800系「パノラマDX」、1000系「パノラマsuper」の3系式で運用していた。(7000系については内装をグレードアップしたものを特急運用に充当していた。)
 しかし、7000系は1000系が増備されるとリクライニングシートや静粛性・快適性の面で見劣りし、順次特急運用から降格されていた。
 1600系は、この7000系による特急運用の置き換え用に製造されたものである。なお、昼間時の1000系(4両編成)の乗車率が30%前後と低迷していたことから、これを是正するために1600系は3両編成で製造された。

 前面貫通型としたため展望席は無く、全室平屋構造となっている。
 製造当時は将来の空港アクセスにも使用できるようにと考えられたようだが、現在では多客期の一部を除いて空港連絡には使用されていない。

 この車両の製造により7000系の特急運用の置き換えが完了し、従来の「指定席車」が「μ(ミュー)特別車」、「自由席車」が「一般車」、また「座席指定席券」が「μチケット」にそれぞれ名称変更された。


 主な運転区間/編成両数

・佐屋、名鉄名古屋〜西尾、吉良吉田/3両編成、又は3両+3両の6両編成


 主要諸元

最高速度 : 120km/h(130km/h運転対応)
加速度 : 2.0km/h/s(130km/h運転時は2.3km/h/s)
減速度 : 3.5km/h/s(常用)、4.2km/h/s(非常、130km/h運転時は5.1km/h/s)
制御装置 : VVVFデュアルモードインバータ制御
ブレーキ方式 : 電空演算回生ブレーキ(純電気ブレーキ方式)
: MBSA電気指令式T車遅れ込め制御付き回生ブレーキ
車体構成 : 普通鋼製(一部ステンレス鋼製)


 外装

 先頭が貫通構造だが貫通ほろを先頭部分に埋め込んで収納し、前面窓ガラスは曲面ガラス、側窓は連続窓を採用するなど、すっきりとした印象をうける。

 先頭部分は上述の通り貫通構造となっており、展望席はない。貫通ほろは自動ほろ連結装置を装備し、30秒以下での連結・開放作業が可能となっている。
 前面貫通扉には「パノラマsuper」などの愛称表示機が付いている。1000系「パノラマsuper」の雰囲気を感じることも出来る。

 側扉は1000系では800mmの折戸だったが、乗降時間の短縮を図るために1000mmの電動の両引戸となった。

 種別・行先表示機は、先頭部分は種別・行先が一体型となったものが、側部分では従来の別々になったものが採用されている。なお両部分とも幕式である。

1600系犬山駅撮影


 内装

 車内はセピア色の腰掛、パープル系の床に、グレーとブルーのカーテンで構成され、落ち着いた雰囲気となっている。
 座席は背面折りたたみテーブル付の回転式リクライニングシートが採用されている。2+2列配置で、シートピッチは1000mm、出入台側は1+1列配置となっている。
 客室仕切り上部には16×144ドットLED方式による、行先・停車駅・速度・ニュース文などを表示できる車内案内表示が設けられている。カーテンはプリーツ式カーテンとなっている。

 サ1650形の名鉄岐阜側には、折りたたみ式ベッド付の車いす対応車いす対応洋式便所、洗面所、自動販売機が、豊橋方にはNTTカード式公衆電話がそれぞれ設置されている。
 またこの車両の名鉄岐阜側の1人用腰掛2脚が車いす固定用のベルトを備えている。

 運転席はコンパクトにまとめられており、右手操作型ワンハンドルマスコン、運転台モニタ装置、速度計、圧力計、ノッチ表示灯などが設置されている。

 車内放送では外国語放送対応の自動放送装置を備えており、デッキ部では扉案内放送が流れる。

1600系車内


 特記事項

 ほろ連結作業の負担を軽くするために『自動ほろ連結装置』が搭載されている。
 だが先頭車輪の位置関係から走行に支障をきたす可能性があり、ほろが連結されることはあっても乗客は通ることが出来なくなっている。
 2000系では先頭車輪を車体端へ近づけることでこの問題を解決している。

 1601編成には『空気ばね限定車体傾斜装置』が試験的に搭載されている。
 この装置は営業運転で使用されることはないが、走行試験等で安全性や信頼性について確認が行われ、2000系への搭載・営業運転での使用につながった。


 乗車インプレッション

 1000系に比べ内装が簡略化されているが、手抜きとは感じない。むしろ時代に即していると考えられる。
 座席の座り心地は良好で、1000系よりも身体にフィットしているように思う。ドア付近も広く、通りやすい。側扉も折戸から両引戸となり、戸挟みの心配が少なくなった。自動放送装置も音声が聞き取りやすく、LED式車内案内表示機のおかげで現在地が瞬時に確認できるのも良い。

 特に不満な点が見つからない、優秀な車両だと思う。強いて言えば、発車予告ベルが名古屋市営地下鉄と同じで、音だけ聞くと間違えそうになることぐらいだろうか…。


 編成表

←豊橋 ク1600(Tc) - サ1650(T) - モ1700(Mc) 名鉄岐阜→
1601 - 1651 - 1701 1次車(1999 日本車輌)
1602 - 1652 - 1702 1次車(1999 日本車輌)
1603 - 1653 - 1703 1次車(1999 日本車輌)
1604 - 1654 - 1704 1次車(1999 日本車輌)